鶴ヶ峰駅周辺で進められている、相鉄線の地下化工事。
「踏切がなくなるって聞いたけど、どんな工事なの?」「今、どこまで進んでいるんだろう?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
私もその一人。2026年11月7日(土)、旭公会堂で開かれた「シールドトンネル工事説明会」に参加してきました!
今回は、当日聞いたお話と配布資料をもとに、工事の予定や暮らしに関わるポイントをご紹介します。

そもそも「鶴ヶ峰連立」ってどんな工事?
「鶴ヶ峰連立」の正式名称は、「相模鉄道本線(鶴ケ峰駅付近)連続立体交差事業」。
ちょっと難しい名前ですが、ざっくりいうと、西谷駅〜二俣川駅間の約2.8kmで鉄道を地下化し、10か所の踏切をなくす事業です。それに伴い、鶴ヶ峰駅も地下へ。
事業は2022年度に始まり、2033年度の完了を予定しています。
地下化するのは、何のため?
資料によると、地下化には主に次の3つの目的があるそうです。
- 渋滞を減らす:踏切待ちによる車の流れの滞りをなくし、地域の交通をスムーズにする
- 地域の安全性を高める:消防車や救急車が踏切で足止めされず、緊急時に通行できるようにする
- まちの行き来を増やす:線路による分断を解消し、歩いて回りやすくすることで、地域の活性化につなげる
また、鶴ヶ峰駅北口周辺では「まちづくり構想」も策定されており、地下化とあわせて進めていくとのことでした。
いろいろな目的があるなかで、私にとって一番身近なのは、やっぱり踏切の待ち時間です。
駅前の踏切は、1日合計10時間半も閉まっている!
資料を見て驚いたのが、鶴ヶ峰2号踏切の遮断時間は、1日あたり合計10.5時間という数字。
駅前から鶴ヶ峰商店街へ続く、あの踏切です。もちろん、ずっと閉まりっぱなしという意味ではありませんが、合計すると10時間半…。そんなに閉まっていたとは!
私自身、小学生の頃、通学中に踏切がなかなか開かず、学校に遅刻したことがあります。先生も「踏切が開かなかったんだね」と受け止めてくれるくらい、当時から身近な問題でした。
地下化して踏切がなくなれば、あの待ち時間もなくなる。個人的には、これだけでもかなりうれしい変化です!
これまでの主な経緯
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2020年12月 | 都市計画案の告示 |
| 2021年11月 | 都市計画審議会 |
| 2022年1月 | 都市計画決定 |
| 2022年6月 | 事業認可取得 |
旭公会堂の工事説明会に参加してみた

今回の「シールドトンネル工事説明会」は以下の日程で開催されました(両日とも内容は同じとのこと)。
- 11月6日(金)19:00〜20:30(18:30受付開始)
- 11月7日(土)10:00〜11:30(9:30受付開始)
- 会場:旭公会堂
- 事前申込:不要
私が参加したのは、7日午前の回です。

受付では、説明用のスライドをまとめた資料と、事業全体のパンフレットをいただきました。名前を書く必要もなく、そのまま会場へ。

会場は机がなく、椅子のみ。席は見たところ6〜7割ほど埋まっていましたが、空席にも余裕がありました。
相鉄や横浜市、清水建設などの関係者がいらっしゃり、受付も会場もスーツ姿の方が多め。思っていた以上にかっちりした雰囲気でした。
ただ、話を聞いてみると、工事の安全対策や近隣の家屋調査など、住んでいる方にとって大切な説明も。なるほど、こういう説明会だったのね…と納得です。
今回は「トンネル工事」に焦点を当てた説明
前回の工事説明会は2023年3月。その後の検討結果を踏まえ、シールドトンネルの計画などを見直したそうです。
今回は、2027年1月にシールドマシンの発進を予定していることから、トンネル工事の内容や安全・環境対策についての説明がありました。
冒頭には、事業の概要を紹介する約6分間の動画も上映。説明は約30分で、残りは質疑応答という流れでした。
2027年1月、いよいよ地下を掘り進める予定!
今回の説明によると、シールドマシンは下白根付近から鶴ヶ峰駅を経て、旭警察署付近へ向かって掘り進める予定です。
「シールドマシン」って、どうやって掘るの?

簡単にいうと、地中の土を削って運び出しながら、トンネルの壁を組み立てて進む機械です。
先端の「カッターヘッド」で土を削り、その土を運び出します。後ろでは「セグメント」という部材を組み合わせて、トンネルの壁をつくっていくそうです。
さらに、組み立てた壁をジャッキで押すことで、マシン自体が前へ進んでいく仕組み。
説明会では、この工法は工期の短縮につながり、都市部でも比較的安全に工事を進められるという説明もありました。
掘るだけでなく、壁までつくりながら進むんですね!
工事は、再発進の準備を挟んだ3段階
説明された予定をまとめると、次のようになります。
| 段階 | 内容 | 予定 |
|---|---|---|
| 第1段階 | 下白根付近から鶴ヶ峰駅付近まで、375mを掘り進める | 2027年1月発進〜2027年11月到達 |
| 第2段階 | 鶴ヶ峰駅付近で、二俣川方面への再発進準備 | 第1段階のあとに実施 |
| 第3段階 | 鶴ヶ峰駅付近から旭警察署付近まで掘り進める | 2029年8月発進〜2030年6月到達 |
※説明会時点の予定です。
これは、あくまでトンネルを掘り進める工程。2030年6月に到達したら、すぐに地下の線路を電車が走るというわけではありません。事業全体の完了予定は2033年度です。
また、シールドマシンの位置は、今後「鶴ヶ峰連立」の事業ホームページ内で公表する予定とのこと。
「今、どのあたりを掘っているんだろう?」と確認できるのは、ちょっと楽しみです。
夜も工事するの?騒音や安全への対策は?
工事は原則、日曜を除く24時間体制
施工日は平日・土曜日・祝日で、原則として日曜日は除くとのこと。ただし、進み具合によっては日曜日に作業する場合もあるそうです。
資材・機材の運搬や、トンネルを掘る作業、土砂の搬出などは、2班に分かれて24時間実施する予定と説明されました。
音や振動、地面の変化を確認しながら施工
騒音・振動対策として説明されたのは、次のような内容です。
- 防音ハウスを設置する
- 低騒音型・低振動型の建設機械を使用する
- 急発進・急停止を避ける
- シールドマシン機内の振動計で常に振動を確認する
地下を掘ることで、上にある線路や周辺の地面に変化が起きていないかも確認するそうです。
線路については、画像で高さの変化を測るシステムを使い、24時間自動で監視。周辺の地面も、掘る前と後で高さを測り、目視で異常がないか点検するとのことでした。
工事車両の通行も増える予定

説明では、場所によっては工事車両の通行が1日240台になるとの話もありました。
質疑応答では、車両の通行や、24時間体制になったあとの夜間の騒音を心配する声も。
車両の出入りには係員を配置するほか、速度を抑えることや、メインルート以外のルートの活用も含めて対策を検討しているとのことでした。
工事前後には「家屋調査」も行われます
工事による家屋への影響があったかどうかを確認するため、対象の家屋では、工事前と工事完了後に調査を行うそうです。
自分の家が対象かどうかは?
家屋調査の対象範囲は、トンネルの位置や深さによって決まるそうです。
受付付近には、対象の家屋を青く色分けした地図が広げられていて、自分の家が含まれているか確認できるようになっていました。

調査には約1時間半の立ち会いが必要
調査の流れは、次のように説明されました。
- 調査の1〜3か月前から、対象家屋の所有者へ郵送・ポスティングでお知らせ
- 調査員が訪問し、調査日を調整
- 当日は立ち会いのもと、約1時間半の調査
- 調査後に結果の資料を作成
調査員は「調査従事者証」を携帯しているとのことです。
1軒あたり約1時間半。日程のやり取りや立ち会いもあるので、対象のお宅も、調査する側も、なかなか大変そうだと感じました。
対象かどうかや調査について気になることがある場合は、記事末尾の家屋調査の窓口へお問い合わせください。
踏切がなくなるのはうれしい。その先の鶴ヶ峰も気になる
小学生の頃から、なかなか開かない踏切で待ってきた私にとって、地下化にはやっぱり期待しています。

一方で、気になるのは、地下化したあとのまちの姿です。
1日目に参加したフォロワーさんによると、線路や現在の駅舎の跡地利用については、現段階では決まっていないとの説明もあったそうです。
北口周辺の活性化と聞くと、「じゃあ、今の線路や駅の場所はどうなるの?」と、その先も知りたくなります。
踏切がなくなって移動しやすくなることへの期待と、まちが具体的にどう変わるのかという疑問。今回の説明会に参加して、両方が残りました。
これから工事が進む様子とあわせて、地下化後の鶴ヶ峰についても追っていきたいと思います。
工事・家屋調査などの問い合わせ先
問い合わせ内容によって、窓口が異なります。
| 問い合わせ内容 | 窓口 | 電話番号 |
|---|---|---|
| 工事について | 【第1工区】清水・五洋・鴻池・坪井・奈良JV 相鉄鶴ヶ峰JV工事事務所 | 045-442-5240 |
| 家屋調査について | 中央建鉄株式会社 | 0120-402-177 |
| 鉄道・用地について | 相模鉄道株式会社 施設部 建設課 | 045-520-4331 |
| 事業について | 横浜市 道路・交通政策局 建設部 建設課 | 045-671-2792 |
家屋調査の問い合わせ受付時間:9:00〜18:00(土・日・祝を除く)
※この記事は、2026年11月7日の説明会で見聞きした内容と、配布資料などをもとにまとめています。工事の予定は変更になる場合があります。

